センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,アミドの合成の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | アミドの合成 |
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年度 | 2014年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第4問-問6 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
② 17.9
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解説
反応の量的関係の問題です。注意しなければいけないのが,過不足なく反応するわけではないということです。化合物aと無水酢酸のどちらかがすべて反応したところで,反応は終わります。
この反応では,化合物aと無水酢酸が1:1の物質量比で反応することがわかります。よって,物質量〔mol〕の少ない方がすべて反応して,化合物bが同じ物質量〔mol〕だけ生成します。
まず,化合物aの物質量〔mol〕を求めます。化合物aの分子量がC8H11NO=137なので,=0.100molです。
一方,無水酢酸の物質量が(CH3CO)2O=102なので,=0.150molです。
よって,0.1000molの化合物aがすべて反応して,化合物bは0.100mol生成します。
化合物bの分子量がC10H13NO2=179なので,179g/mol×0.100mol=17.9gを合成することができます。
ベンゼン環の角は炭素原子Cがあり,外側への結合が省略されている部分には,水素原子Hがあります。分子量を求めるときに見落とさないように注意してください。
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問題 | ![]() |
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ワードファイル | ![]() |