センター試験の化学の演習問題を紹介しています。このページは,油脂の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学」~
問題情報
年度 | 2016年度 |
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試験 | 本試験-化学 |
問題 | 第4問-問3 |
単元 | 油脂 |
配点 | 4点 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
④ C17H31
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解説
油脂と水素の反応では,油脂に含まれるC=C結合1ヶ所につき水素1分子が反応します。
この問題では,消費された水素は標準状態(0℃,1.013×105Pa)で6.72Lなので,その物質量〔mol〕は次のように求めることができます。
=0.300mol
油脂Aの物質量が 5.00×10-2molなので,油脂A 1molにつき水素6分子の割合で反応しています。よって,油脂A 1分子中に含まれるC=C結合は6か所です。
また,油脂Aを構成する炭化水素基Rは,同じものが3つ結合しています。よって,1つのRに含まれるC=C結合は2か所です。
炭化水素基の炭素原子数と水素原子数の関係は,環構造や三重結合がないと考えると,C=C結合の数で決定します。
単結合しかなければ,炭化水素基Rの分子式は CnH2n+1 です。また,C=C結合が1ヶ所増えるごとに,水素原子数が2個ずつ減ります。
この問題では,1つの炭化水素基Rに含まれるC=C結合は2か所なので, CnH2n-3 の関係になります。
この関係にあてはまる選択肢は,④のC17H31のみです。
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問題 | |
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