センター試験の化学の演習問題を紹介しています。このページは,界面活性剤の問題です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学」~
問題情報
年度 | 2017年度 |
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試験 | 本試験-化学 |
問題 | 第4問-問5 |
単元 | 界面活性剤 |
配点 | a 2点 b 2点 |
計算問題 | × |
難易度 | 普通 |
問題
必要があれば,原子量および定数は次の値を使うこと。 H 1.0 C 12 N 14 O 16 S 32 Cl 35.5 Mn 55 Cu 64 Zn 65 実在気体とことわりがない限り,気体は理想気体として扱うものとする。 |
界面活性剤に関する次の実験Ⅰ・Ⅱについて,下の問い(a・b)に答えよ。
- 実験Ⅰ
- ビーカーにヤシ油(油脂)をとり,水酸化ナトリウム水溶液とエタノールを加えた後,均一な溶液になるまで温水中で加熱した。この溶液を飽和食塩水に注ぎよく混ぜると,固体が生じた。この固体をろ過により分離し,乾燥した。
- 実験Ⅱ
- 実験Ⅰで得られた固体の0.5 %水溶液5 mLを,試験管アに入れた。これとは別に,硫酸ドデシルナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウム)の0.5 %水溶液を5 mLつくり,試験管イに入れた。試験管ア・イのそれぞれに1 mol/Lの塩化カルシウム水溶液を1 mLずつ加え,試験管内の様子を観察した。
a 実験Ⅰで飽和水溶液に溶液を注いだときに固体が生じたのは,どのような反応あるいは現象か。最も適当なものを,次の①~⑥のうちから一つ選べ。
① 中和 ② 水和 ③ けん化 ④ 乳化 ⑤ 浸透 ⑥ 塩析
⑥ 塩析 【油脂のけん化で得られるセッケンは,親水コロイドです。多量の電解質水溶液を加えることで塩析します。】 |
b 実験Ⅱで観察された試験管ア・イ内の様子の組合せとして最も適当なものを,次の①~⑥のうちから一つ選べ。
試験管ア内の様子 | 試験管イ内の様子 | |
① | 均一な溶液であった | 油状物質が浮いた |
② | 均一な溶液であった | 白濁した |
③ | 油状物質が浮いた | 均一な溶液であった |
④ | 油状物質が浮いた | 白濁した |
⑤ | 白濁した | 均一な溶液であった |
⑥ | 白濁した | 油状物質が浮いた |
⑤ 試験管ア 白濁した 試験管イ 均一な溶液であった 【試験管アはセッケン,試験管イは合成洗剤の水溶液です。セッケンはカルシウムイオンと沈殿をつくり,白濁します。】 |
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