センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,二酸化炭素の発生と量的関係の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 二酸化炭素の発生と量的関係 |
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年度 | 2006年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第3問-問5 |
配点 | a-4,b-3 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 難しい |
正解
a ① 直線Aの傾きは,NaHCO3の式量に対するCO2の分子量の比に等しい。
b ② 0.50
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解説
a この変化を化学反応式で表すと,次のようになります。
NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2
係数の比より,1molの炭酸水素ナトリウムNaHCO3が反応すると,1molの二酸化炭素CO2が発生します。図1は質量の関係を表したグラフなので,直線Aの傾きは,NaHCO3の式量に対するCO2の分子量の比に等しいことがわかります。
b 図1より,発生する二酸化炭素CO2の質量は1.1gが最大となっています。CO2=44より,1.1gは0.025molに相当します。また,化学反応式の係数より,1molの塩酸HClが反応して1molの二酸化炭素CO2が発生するので,塩化水素HClが0.025ml含まれていたことがわかります。この塩酸HClの体積が50mL(0.050L)なので,塩酸HClのモル濃度は0.50mol/Lとなります。
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