センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,燃料電池と電気分解の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 燃料電池と電気分解 |
---|---|
年度 | 2011年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問6 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
⑥
スポンサーリンク
解説
燃料電池や電気分解装置が直列につながっているので,流れる電子の物質量〔mol〕はどこでも同じです。よって,燃料電池の負極で水素が放出する電子e-と,電気分解装置の銅電極Aに流れる電子e-の物質量が等しいということになります。
水素H2は,次のような反応で電子を放出します。
H2 → 2H+ + 2e-
よって,水素1mol(22.4L)が反応するとき,電子2molが流れます。
銅電極Aは,燃料電池の正極とつながっているので,陽極です。電気分解装置の陽極では,電池の正極に電子を送るため,電子を放出する反応が起こります。
Cu → Cu2+ + 2e-
よって,銅1mol(64g)が溶出するとき,電子2molが流れます。
まとめると,水素22.4Lが消費されると,銅電極の質量が64g減少することになります。これに当てはまるグラフは,⑥です。
スポンサーリンク
問題 | |
---|---|
ワードファイル |