問題情報

単元エステル
年度2011年度
問題番号化学Ⅰ-第4問-問5
配点a‐3,b‐3
計算問題×
難易度難しい

問題

 次の操作1~4からなる実験について,下の問い(a・b)に答えよ。

操作1 乾いた試験管Aに酢酸とエタノールを2mLずつ入れて振り混ぜ,さらに濃硫酸を0.5mL加えた。この試験管Aに沸騰石を入れて,十分に長いガラス管を取りつけ,図2に示すように80℃の水の入ったビーカーの中で5分間加熱した。

エステル化の実験装置

操作2 この試験管Aの内容物を冷却したのち,炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を少量ずつ加えて中和した。
操作3 試験管Aの内容物が水層と生成物の層の2層に分離したので,生成物の層を乾いた試験管Bに移した。
操作4 試験管B内の生成物の一部を別の試験管Cに移し,十分な量の水酸化ナトリウム水溶液を加えて,熱水中で振り混ぜながら加熱して反応させた。

a 操作1~3に関する記述として誤りを含むものを,次の①~⑤のうちから一つ選べ。

① 操作1で試験管Aに沸騰石を入れるのは,突沸(突発的な沸騰)を防ぐためである。
② 操作1で試験管Aに長いガラス管を取りつけるのは,蒸発した内容物を冷却して,液体に戻すためである。
③ 操作2では,二酸化炭素が発生した。
④ 操作2の中和の結果,試験管Aの内容物が分離したとき,生成物の層は下層であった。
⑤ 操作3で試験管Bに移した生成物には,果実のような芳香があった。

b 操作4の反応に関する記述として誤りを含むものを,次の①~⑤のうちから一つ選べ。

① 試験管Cの内容物に水酸化ナトリウム水溶液を加えた直後は2層に分離していたが,反応が十分に進行すると分離しなくなり,均一な溶液になった。
② 反応後の溶液からは,酢酸の刺激臭がした。
③ この反応では,エタノールが生成した。
④ この反応は,けん化と呼ばれる。
⑤ 水酸化ナトリウム水溶液の代わりに希硫酸を用いた場合,加えた直後は試験管の内容物は2層に分離しているが,反応が十分に進行すると分離しなくなり,均一な溶液になる。

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