センター試験の化学Ⅰの演習問題を紹介しています。このページは,中和滴定曲線の解説です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学Ⅰ」~
問題情報
単元 | 中和滴定曲線 |
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年度 | 2012年度 |
問題番号 | 化学Ⅰ-第2問-問4 |
配点 | 4 |
計算問題 | ○ |
難易度 | 普通 |
正解
④ Bは2価の酸である。
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解説
① 滴下量0mLのとき(つまり塩基Aの0.10mol/L水溶液),pH11です。Aが強塩基なら,0.10mol/L のとき,1価でもpH13です。2価以上なら,さらにpHは大きくなります。よって,Aは弱塩基です。
② Bの0.20mol/L水溶液を10mL加えたとき,中和が完了した水溶液15mLにBの水溶液を5mL加えた状態になっています。水溶液の体積は,20mLになっていますから,濃度は0.20mol/Lの4分の1で,0.05mol/L程度になっていると考えられます。グラフから読み取ったpHは1~2で,Bが強酸だと考えたときのpHにほぼ当てはまりますので,Bは強酸だと考えられます。
③ 中和点までに,Bの0.20mol/L水溶液を5mL加えています。次のように,Bの物質量を求めることが出来ます。
0.20〔mol/L〕 × 0.0050〔L〕 = 0.0010〔mol〕 = 1.0×10-3〔mol〕
④ 1価の塩基Aの0.10mol/L水溶液10mL中には,③と同様に計算すると,1.0×10-3〔mol〕のAが含まれています。中和点までに加えられたBの物質量も1.0×10-3〔mol〕であることから,AとBは1:1の物質量比で反応します。Aが1価の塩基なので,Bは1価の酸です。
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問題 | |
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