2017年度センター試験の化学基礎の演習問題を紹介しています。このページは,中和滴定の問題です。
高校化学Net参考書 ~センター試験演習「化学基礎」~
問題情報
年度 | 2017年度 |
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試験 | 本試験-化学基礎 |
問題 | 第2問-問5 |
単元 | 中和滴定 |
配点 | 4点 |
計算問題 | × |
難易度 | 難しい |
問題
必要があれば,原子量は次の値を使うこと。 H 1.0 He 4.0 C 12 O 16 Na 23 Cl 35.5 Ca 40 |
次に示す化合物群のいずれかを用いて調製された0.01 mol/L水溶液A~Cがある。各水溶液100 mLずつ別々のビーカーにとり,指示薬としてフェノールフタレインを加え,0.1 mol/L塩酸または0.1 mol/L NaOH水溶液で中和滴定を試みた。次に指示薬をメチルオレンジに変えて同じ実験を行った。それぞれの実験により,下の表1の結果を得た。水溶液A~Cに入っていた化合物の組合せとして最も適当なものを,下の①~⑧のうちから一つ選べ。
化合物群 : NH3 KOH Ca(OH)2 CH3COOH HNO3
表1
水溶液 | フェノールフタレインを 用いたときの色の変化 | メチルオレンジを 用いたときの色の変化 | 中和に要した 液量〔mL〕 |
A | 赤から無色に, 徐々に変化した | 黄から赤に, 急激に変化した | 10 |
B | 赤から無色に, 急激に変化した | 黄から赤に, 急激に変化した | 20 |
C | 無色から赤に, 急激に変化した | 赤から黄に, 徐々に変化した | 10 |
Aに入っていた 化合物 | Bに入っていた 化合物 | Cに入っていた 化合物 | |
① | KOH | Ca(OH)2 | CH3COOH |
② | KOH | Ca(OH)2 | HNO3 |
③ | KOH | NH3 | CH3COOH |
④ | KOH | NH3 | HNO3 |
⑤ | NH3 | Ca(OH)2 | CH3COOH |
⑥ | NH3 | Ca(OH)2 | HNO3 |
⑦ | NH3 | KOH | CH3COOH |
⑧ | NH3 | KOH | HNO3 |
⑤ 【色の変化,酸・塩基の強弱,価数を考えます。フェノールフタレインが赤から無色になったという場合,塩基性の水溶液を塩酸で滴定したことがわかります。弱塩基を用いたときにフェノールフタレインの色の変化が緩やかになり,弱酸を用いたときにメチルオレンジの色の変化が穏やかになります。中和に要した液量から,Bは2価の塩基を選びます。】 |
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