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マンガンMnについて

 マンガンは地殻中に0.1%程度含まれていて、12番目に多い元素です。単体のマンガンは硬くてもろい銀白色の金属です。にマンガンを加えた合金は強度が高いため、鉄道のレールなどに用いられています。

 マンガンは現代産業に不可欠な元素で、マンガン団塊(ノジュール)から得られます。マンガン乾電池に用いられていますが、これは残量が減るにつれて電圧が下がってしまうという欠点があります。

 マンガンは+1から+7まで幅広い酸化数をとります。過マンガン酸カリウム中のマンガン原子は酸化数+7であり、強い酸化剤として働きます。過マンガン酸カリウムは、CODの測定などに使われています。

 マンガンは人体にとって必須元素であり、多くの酵素やたんぱく質に含まれています。

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マンガンMn(元素)のデータ

元素名(日本語)マンガン元素名(英語)manganese
原子番号25元素記号Mn
周期表の位置第4周期-7族分類遷移金属元素
原子量54.938045クラーク数0.09%
電子配置[Ar] 4s2 3d5電子殻K2 L8 M13 N2
ファンデルワールス半径不明原子半径0.127nm
共有結合半径0.139nm主な酸化数-3,-2,-1,0,+1,+2,
+3,+4,+5,+6,+7
第一イオン化エネルギー717.3kJ/mol電子親和力不明
電気陰性度(ポーリング)1.55発見年1774年
発見者カール・ヴィルヘルム・シェーレ(スウェーデン)
元素名・元素記号の由来manganizo(ギリシャ語で「きれいにする」)

マンガンの単体Mnのデータ

常温・常圧における状態固体銀白色
融点1246℃沸点2061℃
融解熱12.91kJ/mol蒸発熱221kJ/mol
結晶構造立方晶密度7.21g/cm3
蒸気圧121Pa(1519K)熱容量26.32J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
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