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リンPについて

 リンは、生物から発見された唯一の元素です。生体内のDNAやRNAの構成成分の一つであり、遺伝情報の伝達に欠かせません。また、生体内でエネルギーを貯蔵するATPの成分として存在している他、歯や骨の主成分である水酸リン灰石の成分元素としても存在しています。

 リンの単体には、白リンや赤リン、紫リン、黒リンなどの同素体が知られています。ちなみに、黄リンは白リンの表面が変化したものです。白リンは反応性が高く、自然発火したり毒性が強かったりします。赤リンは安定な物質で、マッチ箱の側薬として利用されていいます。

 リン灰石からつくられるセラミックスは人体によくなじむため、人工骨の材料として用いられています。また、肥料の三大要素(窒素、リン、カリウム)の一つとして重要です。

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リンP(元素)のデータ

元素名(日本語)リン元素名(英語)phosphorus
原子番号15元素記号P
周期表の位置第3周期-15族分類非金属元素
原子量30.973762クラーク数0.08%
電子配置[Ne] 3s2 3p3電子殻K2 L8 M5
ファンデルワールス半径0.180nm原子半径0.100nm
共有結合半径0.107nm主な酸化数-3,-2,-1,0,
+1,+2,+3,+4,+5
第一イオン化エネルギー1011.8kJ/mol電子親和力0.7464eV
電気陰性度(ポーリング)2.19発見年1669年
発見者ヘニング・ブラント(ドイツ)
元素名・元素記号の由来phosphoros(ギリシャ語で「光をはこぶもの」)

リンの単体P4(白リン)のデータ

常温・常圧における状態固体白色
融点44.2℃沸点280.5℃
融解熱0.66kJ/mol蒸発熱12.4kJ/mol
結晶構造単斜構造密度1.823g/cm3
蒸気圧20.8Pa(294K)熱容量23.824J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
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