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クロムCrについて

 クロムは地殻中に0.01%程度含まれていて、21番目に多い元素です。わずかに青色を帯びた銀白色の金属です。

 赤色をしたルビーや緑色のエメラルドの色は、宝石中に含まれている微量のクロムによるものです。クロムは酸化数や化合物の種類によってさまざまな色を示します。クロムという元素名は、ギリシャ語で「色」を意味する言葉が語源です。

 酸化数が+6のクロムは有毒で、六価クロムと呼ばれています。一方、単体のクロムはさびにくく安定な金属です。そのため、水道の蛇口のメッキなどに利用されています。また、との合金はステンレスとよばれ、広く用いられています。

 クロムが欠乏すると糖尿病になることが知られており、生物にとって必須元素の一つと考えられています。

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クロムCr(元素)のデータ

元素名(日本語)クロム元素名(英語)chromium
原子番号24元素記号Cr
周期表の位置第4周期-6族分類遷移金属金属元素
原子量51.9961クラーク数0.02%
電子配置[Ar] 3d5 4s1電子殻K2 L8 M13 N1
ファンデルワールス半径不明原子半径0.128nm
共有結合半径0.139nm主な酸化数-2,-1,0,+1,+2,
+3,+4,+5,+6
第一イオン化エネルギー652.9kJ/mol電子親和力0.66eV
電気陰性度(ポーリング)1.66発見年1797年
発見者ルイ=ニコラ・ヴォークラン(フランス)
元素名・元素記号の由来chroma(ギリシャ語で「色」)

クロムの単体Crのデータ

常温・常圧における状態固体銀白色
融点1907℃沸点2671℃
融解熱21.0kJ/mol蒸発熱339.5kJ/mol
結晶構造体心立方構造密度7.19g/cm3
蒸気圧990Pa(2180K)熱容量23.35J/(mol・K)

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第1周期HHe
第2周期LiBeBCNOFNe
第3周期NaMgAlSiPSClAr
第4周期KCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaGeAsSeBrKr
第5周期RbSrYZrNbMoTcRuRhPdAgCdInSnSbTeIXe
第6周期CsBaランHfTaWReOsIrPtAuHgTlPbBiPoAtRn
第7周期FrRaアクRfDbSgBhHsMtDsRgCnUutFlUupLvUusUuo
ランタノイドLaCePrNdPmSmEuGdTbDyHoErTmYbLu
アクチノイドAcThPaUNpPuAmCmBkCfEsFmMdNoLr
金属元素の背景色
アルカリ金属,アルカリ土類金属
その他の典型金属元素,遷移金属元素
非金属元素の背景色
ハロゲン,希ガス
その他の非金属元素
□不明
バナジウムVページトップマンガンMn