化学基礎の「セッケンと合成洗剤」の実験について,分かりやすく解説しているNet参考書です。
高校化学Net参考書 ~実験指針書「化学基礎」~
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「セッケンと合成洗剤」の実験の目的
生活に役立つ化学物質として,セッケンや合成洗剤の性質を確認します。セッケンも合成洗剤も,主成分は界面活性剤です。ただ,セッケンには硬水中で洗浄力が低下するという欠点があり,それを改善するために合成洗剤が開発されたという化学の歴史や研究者の努力があります。合成洗剤にも微生物によって分解されにくいという欠点がありましたが,これも改善されてきました。
準備
- 器具の準備
- 全体
- 100mL-ビーカー×5(水酸化カルシウム水溶液用,水用,セッケン水用,合成洗剤水溶液用,食用油用)
- 1mL-駒込ピペット×1(水酸化カルシウム水溶液用)
- スポイト×2(食用油用)
- 2mL-駒込ピペット×3(水用,セッケン水用,合成洗剤水溶液用)
- スポイト×2(食用油用)
- 班ごと
- 試験管×7
- 試験管立て×1
- 試薬の準備
- 水
- 1%セッケン水
- 1%合成洗剤水溶液
- 食用油
- フェノールフタレイン溶液
- 1%塩化カルシウム水溶液
実験操作
- 乳化作用の確認
- 試験管Aに水2mL,試験管Bに1%セッケン水2mL,試験管Cに1%合成洗剤水溶液2mLをそれぞれ入れる。
- 試験管A~Cに食用油を3滴ずつ加えてよく振り,静置する。
- 水と油が混じる(乳化する)かどうかを確認する。
- 水溶液の液性の確認
- 試験管Dに1%セッケン水2mL,試験管Eに1%合成洗剤水溶液2mLをそれぞれ入れる。
- 試験管D,Eにフェノールフタレイン溶液を数滴加える。
- 水溶液が赤色になるかどうかを確認する。
- カルシウムイオンによる沈殿の確認
- 試験管Fに1%セッケン水2mL,試験管Gに1%合成洗剤水溶液2mLをそれぞれ入れる。
- 試験管F,Gに1%塩化カルシウム水溶液1mLを加える。
- 沈殿が生じるかどうかを確認する。
注意点
- 危険なものは特にありません。
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